三橋たつお公式ブログ

岐阜市をやさしくあたたかく

我が子たちの今のささやかな夢

f:id:akarui_mirai:20180920082427j:plain

平成の名水100選「達目洞(逆川上流)」に咲くヒメコウホネ

 8月4日、「第10回 立志教育支援フォーラム」を参観させていただきました。
 フォーラムでは県内から8人の中学生が登壇し、それぞれの「夢・志」を発表。その他にも岐阜県初の義務教育学校のひとつ(他に羽島市立桑原学園も同時期に開校)である白川郷学園の水川和彦校長による「世界遺産白川郷から未来を拓く」をテーマとしたご講演等々、岐阜の未来を担う子供たちや、子供たちを見守り育てる保護者や地域の皆さんの未来に向けた前向きのお話をたくさん聞く事ができ、非常に多くの事を考え・感じる事のできた充実した一日となりました。

f:id:akarui_mirai:20180920083037j:plain

 「夢」を持ち「志」を立てて行動する事は、年齢を問わず誰にとってもおそらくは必要です。社会的責任を果たした上で自分が楽しいと思う事、人に指示されるのではなく自分自身のしたい事をするのは、何とも心地良く、充実した日々をもたらしてくれます。

 岐阜県の教育ビジョンは、子供たちに、自ら学び考え行動できる「自立力」、豊かな人間関係を広げ深めていく「共生力」、そして、高い志をもって夢に挑戦していく「自己実現力」の3つの力をはぐくみ、豊かで活力ある地域づくりに貢献できる「地域社会人」を育成することを基本理念として掲げています。

f:id:akarui_mirai:20180920083119j:plain

6歳の子供と淡墨桜前で

 私の14歳になる子供も、このビジョンの元で学校教育を受け、年齢に応じて大きく変化するとはいえ、自分なりの夢を幸いに持ち続けてくれています。

 「大人になって仕事をするにしても岐阜が良くない?」
 「東京とかに出ても人が多いし、物価も高いらしいよ」
 「ネットとかで買いたいものは岐阜でも買えるし、東京や名古屋は行きたい時に行けばいい」
 「岐阜は自然も多いし、なにか『のんびり』暮らせて良いよね」
 「私もそう思う。岐阜でお仕事みつけて暮らしていくのが理想」

 先日、子供がこんな友達との会話を私に話してくれました。
 なんとも「ささやかな夢」です。
 だけれども、岐阜で仕事をし、安定した生活を送りつづけるのはある意味「非常に難しい夢」であるとも言えるでしょう。

 岐阜労働局が公表している今年7月の岐阜市ハローワークの有効求人倍率は全数で2.20。しかしながらわずか7年前の平成23年は0.89に過ぎません。これは岐阜市に限った話ではないのでしょうが、雇用情勢は刻一刻と変化していきます。
 さらにはAI(人工知能)などの発達で、人が担える仕事は、今後大きく様変わりする事が確実です。

 私たち大人の世代が、「子供達のささやかな夢」を叶えるために志すべき事のひとつに、岐阜における安定した雇用の維持・創出を私は挙げたいと思います。
 「岐阜に住み続けたい」と考える子供は、私の子供に限らず、数多く居らっしゃるはずなのですから。

f:id:akarui_mirai:20180920083504j:plain

今年の台風21号で枝の一部が折れた淡墨桜、巨木ゆえ外観はあまり変わっていません

f:id:akarui_mirai:20180920083809j:plain

中央やや上に傷跡がわかる枝があります、「再生プロジェクト」へふるさと納税しよう!





 

岐阜駅へのアクセス抜群!「JR長森駅」

f:id:akarui_mirai:20180919083049j:plain

 岐阜市内に3カ所しかないJR東海の旅客駅。その貴重な1つが写真の「JR長森駅」です。

f:id:akarui_mirai:20180919083129j:plain

 9月8日に開催された朝日大学公開講座地方自治ー若きリーダーが語るー)で、柴橋正直岐阜市長がこの長森駅について言及されていました。

f:id:akarui_mirai:20180919083325j:plain

画面中央奥に見えるのがJR岐阜駅です


 長森駅は岐阜駅の隣駅(高山本線)であり、その距離は乗車時間でわずか4分。これが東京であれば、そのアクセスの良さは、誰もがうらやむほどの超優良駅となっていたはず。

f:id:akarui_mirai:20180919083928j:plain

長森駅舎につながる南側の主道路

f:id:akarui_mirai:20180919084124j:plain

駅舎北側の風景


 しかし、今から100年近くも前の大正9年(1920年)に開業した当駅の現状は写真のとおりとなっています。

 旅客駅の設置を渇望する周辺市町の方から見れば、岐阜市は何とも贅沢な地域資源の使い方をしていると感じられるのではないでしょうか。

 実はこの長森駅、私にとっては3.5キロ離れた場所にある最寄駅にあたるのですが、現住所に転居してきてかれこれ十年以上、一度もここを訪れた事がありませんでした。当然、利用した事もありません。
 その理由の第一は、岐阜駅へのアクセスが自宅からバスで15分前後である事。岐阜駅への家族の送り迎えなどは自家用車で済ませるケースが大半です。
 理由の第二は、長森駅周辺に特に用事が無いから。逆に長森駅周辺に居住されている方々にすれば、特に用事も無いのに付近をうろうろされるのも迷惑な事でしょう。

 ところで、再開発の進む岐阜駅周辺は、バリアフリーに比較的配慮された通路・設備と魅力的な商業施設を持つ事から高齢者にとって非常に魅力的な地域へと変貌をしはじめています。
 しかしながらその便利で快適な岐阜駅周辺へ高齢者が向かう手段はというと・・・現状ではバスや自家用車は高齢者にとって残念ながら気安く利用できる移動手段ではないように感じられます。
 それに比較して鉄道は、高齢者も比較的安全に移動ができる手段であると言えるでしょう。「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる東京・巣鴨も、鉄道網が縦横に張り巡らされた東京であればこそ賑わいを見せているのだと私は思っています。
 この視点で見た時、岐阜駅まで電車で4分の距離にある「長森駅」は高齢化の確実に進む岐阜市において、その重要性が非常に増すのではないでしょうか。