三橋たつお公式ブログ

岐阜市をやさしくあたたかく

目指したい、液状化現象に強い地域作り

 地震災害のたびにクローズアップされる液状化現象。液状化に強い街や地域は果たして作れるのでしょうか。

 考えるといっても、専門知識のないいつもの私の事ですから、まずはネット検索で解決へのあたりをつけるだけなのですけれど・・・

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 液状化対策の成功例として思い出されるのは、東日本大震災発生時の東京ディズニーランド
 これはネットに頼らずとも、報道や後の書籍で書かれていた事を、ある程度鮮明に記憶しています。
 東日本大震災発生によって液状化被害が相次いでしまった東京ディズニーランド周辺ですが、駐車場を除く園内は液状化の難を逃れ、災害発生時に園内にいた8万人近くの来園者やキャストはその大半が一夜をそこで明かしたはずです。
 被災者やキャストの被災後の対応のすばらしさは書籍などをご覧いただくとして、園内が液状化を免れたのは、手間暇の非常にかかる地盤改良工事がされていたから。 その地盤改良工事は東京ディズニーランドのWEB公開資料によれば「主にサンドコンパクションパイル工法と呼ばれる工法でおこなっており、締め固めた砂の柱を一定間隔で地中に造成することで地中の密度を高め」「敷地全体を約10~15メートルの深さまで地盤改良を行っていた」との事です。費用も相当になった事は想像に難くありません。

 それでは、費用を度外視してもこの地盤改良工事を全国で行えば日本の液状化対策は万全じゃないかという事になるのですが、そんなに簡単ではないようで・・・
 WEBを巡回してみますと、サンドコンパクションパイル工法も万能ではないとの記述が各所に見られます。

道路や堤防、その多くは液状化対策が手つかず

 これまたWEBを巡回した限りの内容ですが、日本は、建物をはじめ、道路や河川堤防等々、液状化対策を念頭に置いた地盤改良工事の手つかずの所が大半であるようで、特に既設の施設において補完的工事は一部実施されているものの根本的な液状化対策を行う妙案はまだ見つかっていない様子。
 この分野での有効な具体的対策が一刻でも早く見つかる事を祈るしかありません。

災害に強い事が究極の人口増加策、経済対策に

 例えばの話で恐縮ですが、岐阜がいちはやく液状化に強い地域となり、電力供給や物流等にも不安の無い地域となれば、人はもちろん全国・世界の企業が殺到してくるはず。究極の人口減少対策かつ経済対策となることでしょう。

 一気にこれらを進めるのではなくとも、少しづつ災害に強い地域を作っていく事は、岐阜の将来を考える上で非常に重要ではないでしょうか。