運賃100円~のコミュバスは実は高コスト!地域のますます便利な「ぎふっこバス」にするために
「ぎふっこバス」
岐阜市のコミュニティバスの総称です。
平成27年度は運営費などのうち約2億円を市が負担しました。
市民一人あたりに換算すると約500円が負担されている計算となります。
料金は1乗車100円(方県・網代バスは300円)ですが、直近の年間の利用人数が50万人(市民一人あたり年間1.25回利用)である事を踏まえれば、市の負担金を加えて1乗車する際に約500円を支払っている計算ともなります。
みかけほど現状は決して安くはありません。
制度上は地域住民が主体となり計画・運営を行っていく仕組みとなっていますが、なかなか理想通りには行っていないという声も聞こえてきます。
高齢者や体の不自由な方々の地域の足としての役割に重きが置かれるとされる一方、路線ごとの乗客数に目標値があったり、乗車運賃などの設定が他地域との兼ね合いで地元の意向が反映されなかったり・・・市の要求は色々と多く、路線の計画・運営を任されているはずの地域側が「いったい何を最も重視して運営を計画すれば良いのかが分からない状況」なのがコミュバスの現状といえましょう。
せっかくのコストをかけているのですから、「地域がコミュバス運行によって何を達成すれば良いのか」、明確に目標を設定するべきだと私は思います。
そうしないと、高コストのコミュバス運行が、いずれは中止に追い込まれる可能性が十分にあります。