三橋たつお公式ブログ

岐阜市をやさしくあたたかく

荒廃する岐阜市の山々

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 山の木々についても「少子高齢化」と「空き家問題」が深刻化している事をご存知でしょうか?

 戦中戦後に大量に伐採された山の木々ですが、その後の植林によって山は緑を取り戻しました。それらの木々の樹齢が今は60年前後に到達。収穫期を迎えたにも関わらず採算面などから伐採が進まず、伐採されない事から新たな植林もあまり行えていない状況が続いています。
 中でも、民間が所有する山林(特に小規模山林)は、代替わりなどで相続件が複雑化して、持ち主が判然としないケースが増加。手入れするべき方自体が分からない状況で、山の木々の荒廃が進んでいるのが現状。

 荒廃した人工林は、土がやせていきます。大雨や台風などの災害が発生した場合、根が水を吸いきれずに土砂災害が発生しやすくなると言われています。
 人の気配のしない手入れされていない山にはイノシシなどが入りやすい事から、近隣の畑が荒らされる頻度も増えていると聞いた事もあります。
 
 全国2位の森林率を誇る岐阜。面積で県内の他の市町村に比べて少ない方とはいえ、岐阜市の森林面積は6064ヘクタール。市全体の30%を占めています。
 平成28年4月1日から10年計画で進める「岐阜市森林整備計画書」を岐阜市は策定しています。

岐阜市森林整備計画書」はこちらから
     ↓ ↓ ↓
http://www.city.gifu.lg.jp/secure/10698/h28hyoushimokuzihonpenn.pdf

 しかしながらその計画は、前述の問題の本質をどちらかといえば「見ないふり」をして済ませている様に私には見受けられます。岐阜市政においては、ここでも「やる気」が感じられません。
 問題解決のためには、さらに一歩踏み込んだ議論や検討が今すぐにでも必要です。

 治山治水に気を配り、環境を守る事は、子供達の将来に必要である事はもちろん、農業をはじめとした岐阜の各種産業を守る上でも大切です。

 

「ふるさと納税」に見る岐阜市のやる気の低さ

 返礼品競争などでいまだ在り方が問われている「ふるさと納税」。
 岐阜市の状況を少し調べてみました。

岐阜市の「ふるさと納税」、2017年度は5億円以上の赤字となった可能性も

 岐阜市の「ふるさと納税」に関するニュースをインターネットで検索してみると、さほど時間をかける事なく毎日新聞の2017年3月15日付記事「ふるさと納税 岐阜市、2億円の赤字 2015年度」という記事に行き当たります。
 この記事内で紹介されている岐阜市議会の渡辺貴郎議員は、2018年6月の市議会(第3回定例会)でも「ふるさと納税」関連の質問を行い、2016年度は3億6000万円の赤字であるとの発言をされている事が岐阜市議会の議事録検索で分かります。

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 図に示した表は、総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」で公表されている数値を元に、私が単純計算したここ数年の岐阜市の「ふるさと納税」に関する収支です。
 この単純計算で求めた2015年度の赤字額は2億772万円、2016年度は3億6千889万2千円。
 おおむね前述の数値と一致していますので、2017年度の岐阜市ふるさと納税の収支は5億3千万円前後の赤字となったと表による計算からは推定されます。

赤字でも財政への影響は軽微、岐阜市の「ふるさと納税」へのスタンス

 赤字の原因は、受け入れ額が低い数値で安定しない一方、市外への流出額が増大し続けている事に尽きます。
 なかでも受入額はかなり少なく、平成29年度は前述の総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」によれば3千459万円にとどまっています。
 受入額の少ない理由を一言で言えば、これまでの岐阜市の「ふるさと納税」集めのスタンスが「控えめだったから」と言ってよいでしょう。
 実際、岐阜市が「ふるさと納税」を集めるために要した費用は、平成29年度の決算見込額で返礼品(約557万円)や広報費(約71万5千円)を含めて約735万円にすぎません。

 私は、そんな岐阜市のこれまでのスタンスを非常に良い事だったと思っています。
 地元とは何の関係もない返礼品を多数取り揃え、これまた地元とは何の関係も無い広告代理店やコンサル会社を使ったとしか思えない立派なパンフレットやWEBなどを使って多くの「ふるさと納税」を集める自治体もありますが、数千万円から数億円近くにも達すると予想されるそうしたコストが必ず回収し続けられる保証はどこにもありません。地方創生策の一環として生まれた「ふるさと納税」の主旨にも決して合致しないと思う事がその理由です。
 そのうえ、地方交付税を受け取っている岐阜市の場合は、「ふるさと納税」の収支が赤字になった場合でも、その額の4分の3が普通交付税の形で補てんされるなどします。
 あえて返礼品や宣伝広告費をかけるリスクを負う意味はあまり無いな、というのが私のこれまでの考え方でした。

直視するべき岐阜市民1万人が他市町に「ふるさと納税」している現実

 ところで、冒頭に掲載した総務省の「ふるさと納税ポータルサイト」には、岐阜市のここ数年のふるさと納税「受入件数」と「ふるさと納税に係る寄附金税額控除を受けた人数」も示されています(下表参照)。

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 平成29年度、「ふるさと納税」を利用した岐阜市民は1万人を突破しました。
 私は、「ふるさと納税」に関する収支の赤字の大きさよりも、岐阜市はこの人数の増加に配慮していくべきだと思います。
 岐阜市の人口を41万人とすれば、1万人はその約2.4%にあたります。
 「ふるさと納税」を実行したその1万人は、岐阜市の経済を支える重要な一翼を担ってもいます。
 返礼品というメリットを放棄しても岐阜市に「ふるさと納税」という寄付をしたい。
 そう思える「お金の使い途」を岐阜市が具体的に提案する事は、市民が「必要と感じている政策」を市が意識し、探り当てて行く上で非常に重要ではないでしょうか。

ふるさと納税したくなる魅力的な岐阜市政を提案しよう

 「ふるさと納税」の仕組みは今後、返礼品に代表される「単なる金集め」から本来の「ふるさとや応援したい自治体に寄附ができる制度」へと立ち返って存続していく事でしょう。
 ふるさと納税の仕組みを活用してインターネットで資金を募る「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」に乗り出す自治体も全国で増えています。
 これまでの「ふるさと納税」においても、そのお金の使い途を納税(寄付)者が選べたわけですが、使い途として自治体が提示する内容は、かなり漠然としていました。

 例えば私の住む岐阜市では、「市政全般」「教育・生涯学習・文化芸術」「医療・健康・福祉」「環境・産業・観光」「市民活動・防災・防犯」の包括メニューに加え
 ・FC岐阜の活動支援への寄附
 ・ぎふ市民活動育み寄附金
 ・鵜飼観覧船事業への寄附
 ・新庁舎建設事業寄附金
などへの寄付(ふるさと納税含む)が選べましたが、金額ベースでの実績は決してさほどともいえず、そもそも目標金額なども設定されていません。この点から、積極性があまり感じられないのが正直なところです。

 「ふるさと納税」は今後、「市政」が提案する「資金の使い途」への賛同額ともいえる方向へ転じていくはずです。
 その時、岐阜市政はこんな素晴らしい市政のために『ふるさと納税』を募っています。ぜひ岐阜市ふるさと納税してください」と胸を張って言える事業(使い途)を打ち出して行ける事。それが大事になってきます。
 なぜなら、そうした事業は、岐阜市民にとっても「真に必要とされる」税金の使い途であるはずだからです。

平和のために。岐阜市がするべき大事な事

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 自宅近くにある八幡山(野一色山)山頂からの眺めです。
 標高は54.7メートルしかありませんので10分ほどで登頂できます。

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山頂、画面中央左に三角点が置かれています

 山頂には三角点がある他、銃座や掲揚塔の跡もあり、北側山腹には防空壕の跡なども見られます。
 北側にある野一色公園周辺を含めたこのあたりには、終戦まで陸軍歩兵第六十八連隊兵営などがあった事から戦争関連遺構が数多く残されています。

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三角点

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掲揚塔跡でしょうか

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地面には構造物の痕(鉄筋)が僅かに残されています

 日本における周辺国との関係が危ぶまれている昨今、日本の平和をどうやって維持していくのか。
 平和への思いは人それぞれにあって良いもの、そう我が子には教えています。
 メディアなどによる情報が溢れる昨今、自分の目で見て感じる事の大切さをここに来るたび感じています。

 岐阜市は、文化財の保存について「力を注いでいる」ようには見えません。
 要、不要を今の視点で判断するのではなく、子供たちが主役となる将来に向けて「きちんと残す」との考えが、今もっとも大事だと思います。

JR岐阜駅前でのご挨拶、しばらくお休みします!

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 昨年から続けてきたJR岐阜駅前での早朝ご挨拶運動
 今日で一旦、お休みさせていただきます。

 次週からはしばらく、他の方々の予定が入っており、4月11日以外は許可がいただけませんでした。
 早くに許可をいただきにあがればよかったのですが・・・私のミスです・・・

 お声掛けいただいたり、笑顔や会釈でご挨拶を返していただいた皆様、ありがとうございました。
 皆様お元気で!
 4月25日以降にまたご挨拶に立ちたいと思います!

 市内交差点での辻立ちは今後も継続していく予定ですので見かけたら声を是非お声掛けください!

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「給食無償化」についてご質問をいただきました

 当ブログの読者の方から、次のようなご質問をいただきました!

Q.
 学校給食の無償化は〝市民受け〟を狙った政策との印象を持っていましたが、岐阜市での小中学生の医療費・約10億の無償化(平成22年~)定着を想えば、子育ての応援として 充分検討に値するのでは?と思い直しました。
 そのためには予算として18億(6万円×3万人)を要するそうですが、財源が示されるのであれば、政策として是非支持をしたいと考えます。
 三橋さんのご意見をお聞かせください。

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試食会での中学校給食例(あんかけソフト麺ほか)

A.
 ご質問、ありがとうございます。
 
 岐阜市の学校給食は地産地消や食べ物への感謝など、食育の観点からかなり優秀です。
 「今日は岐阜の●●で作って貰った○○がおいしかった」などといった給食のお味の話はもちろん、「『いただきます』は『食べ物の命いただきます』の事なんだって」などと、夕食の際などに娘は良く給食についての話をしてくれます。
 食材の多くは、岐阜市のおいしい水と大地を大事に使って育てていただいている地元の農家さんなどのものが使われています。

 家庭の事情により、満足な食事が家庭では食べられずに、「学校給食を頼みの綱」としているお子さんも少なからずいらっしゃるとの話は各所で耳にします。
 また、給食費を支払っていない「未納」家庭に対する集金は、岐阜市の公立小中学校の給食費が一般会計を通さない私会計とされている事から、学校長が保護者から集めねばなりません。その業務は教員がこれを行わざる得ず、心身ともに少なからずの負担を強いられているとの話しもやはり耳にします。
 給食費未納に代表される当該児童・生徒、保護者、学校のいらぬ負担の軽減、とりわけ当事者の子供達、教員の方々の心への影響を考えても、無償化のための財源確保が積極的に検討されるべきだと私も思います。

皆様からのご質問、ぜひお待ちしております!